2020-01-01から1年間の記事一覧
再挑戦 前回記事の予告と異なる形で,記事を投稿してしまうことになる。気分に任せて,本を読む。場合により挫折する。時を経て,再挑戦することもある。私が今読んでいる本のうちの一冊は,小林秀雄の「本居宣長」である。この本は,著者自らが語るように,…
奇跡の季節感 季節がすっかり冬となっても,どうにも季節感に欠けているように感じるが,それは私だけの感覚でもないようだ。「今年は山下達郎を聞かないな」という人に続けざまに出会った。それは彼らが,人の集まる場所に出向いていないだけかもしれないが…
正しい道,先見の明 正しい道、などというものがあるだろうか。振り返ってみて、その道筋が正しいように見える、というのが、そのあり方のように思える。「先見の明」という言葉があるが、先見の明などというものが実際にあるだろうかといえば,甚だ疑問だ。…
私は,旅が好きだ。 沢木耕太郎流に言えば,軽度ではあるものの,旅という病にかかっているのかもしれない。この数か月,何度「旅に出たい」と思ったことだろうか。思い立ったが吉日,とばかりに家を出ることができないのは,「枷」である。 プライベートジ…
パソコンを買った話 私のブログの更新を阻む最大の障壁は,パソコンの起動速度だと思っていた。唸りをあげながら,起動するのを待つこと数分,といったことをたびたび繰り返し,無駄な時間を過ごしているのではないか,という思いは次第に強くなった。 昨今…
45回目の陥落 今年も、サイゴンが陥落してしまった。なんだかんだと、4年くらいは言い続けている。例年4月は忙しく、例えばサイゴン陥落の10日前から、近藤さんの文章を元にカウントダウンしながら記事を書こう、などという取組も実現できずにいる。それに、…
かつての戦争 己の決意を守ることがいかに難しいか、と思う。月に一度はブログを更新するはずが、いつの間にか季節が移り、世間の情勢も一変している。書かないからアクセス数が落ちる、やる気を失くす、そのようなスパイラルも影響がないとは言えないが、私…
「戦争」とは何か 多くの日本人が思い浮かべる「戦争」は、遠くの国で起こっている戦争か、食糧難に苦しんだ記憶を持つ「当時の子供たち」から語られる第二次大戦末期から終戦にかけての日本の姿だと思う。 「戦争はしてはいけない。」そんなことは至極当然…
情勢は急転する 「すまないが緊急事態だ。大至急テヘランに飛んでくれ」 二、三週間来、小康状態にあったイランの国内情勢が再度急転して、パーレビ王政の行く手が怪しい、このまま一気に革命に突入して、王政が崩壊することになった、という。何というタイ…