近藤紘一作品の登場人物
作業の日々
年が明けて約2週間、近藤紘一の著作を眺め続けた。眺めた、というのは一つの作業に特化したためだ。作品に度々登場する人物をまとめることで、何かわかることがあるのではないか・・・という観点で作業を始めたところ、思った以上の時間を要した。
確認した作品は全部で9作品だが、例えばF作品に登場した人物がA~E作品に登場したかどうかは、全くの記憶だよりであったからだ。作業の結果として、登場人物は約400人。対象としなかった「目撃者」のエッセイ以外新聞記事やレポート、「統一ベトナムとインドシナ」等を加えれば、その数はさらに増えものと思われる。
ランキングについて
作業の成果として、以下にランキングを示す。登場した総回数ではなく、1作品で複数回登場した場合には1回と数えることで、主に1978年~1986年にかけて近藤紘一が継続して記述し続けた重要人物を概ね洗い出すことができたのではないか、と思う。
登場回数ランキング
9回★★★★★★★★
近藤ナウ(ブイ・チ・ナウ)
8回★★★★★★★★
7回★★★★★★★
近藤ユン(ミーユン)
6回★★★★★★
グエン・バン・チュー
近藤(萩原)浩子
5回★★★★★
新井信
4回★★★★
ドゴール
シアヌーク殿下
3回★★★
フエ
チュン爺さん
ダン衛星軍曹
ズオン・バン・ミン ・・・他多数
コメント
ナウさんが全作品に登場することは順当として、次点にポル・ポトが入ったことが意外であったが、同体制で起きた悲劇と言うものは、それだけのインパクトを持った20世紀の代表的事件の一つであるということだろう。
4回以上登場する人物は、家族・親しい仕事仲間・一国の首脳が中心となった。3回以下になるとその数がグッと増えてくることになるから、4回以上登場する15人ほどが、近藤紘一の書いた出来事を把握する上で基礎的な知識をもって理解しておくべき人物と言えるだろう。(登場回数でランキングを作ればまた違った結果になるはずだが・・・)もっとも、著作の中で近藤紘一自身が、必要十分な説明を付しているのは、当然である。
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